力士並みの胸板を持つ男、冬月コウゾウ

 株式会社カラーのYouTubeチャンネルでの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の無料公開が5月3日(日)の23:59まで延長になった。ゴールデンウイーク前半も引き続きエヴァを堪能することができて非常にありがたい。『:破』と『:Q』は日本語字幕付きの映画も公開されている。聞き逃しそうな台詞もしっかりと追うとこができ、今までとは違う感覚で見ることができる。
 また、BS日テレで5月3日(日)から毎週日曜の24:00~24:30(月曜の午前0:00~0:30)にアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が再放送されることが決まった。Netflixでも全話見ることができるようだ。アニメも面白いのでぜひ見てほしい。

 今回は冬月コウゾウについて取り上げたい。

 冬月コウゾウは特務機関NERVの副指令である。総司令である碇ゲンドウより明らかに年上ながら(碇ゲンドウは48歳、冬月コウゾウは60歳)、いつも彼の傍らに立っている姿が印象的だ。足が疲れたりはしないのだろうか。
 テレビシリーズではゲンドウがしばしばNERVを留守にし、そういう時に限って使徒が襲来するため、戦闘指揮を執っていることも少なくない。NERVやその前身組織であるゲヒルンに来る前は京都の大学で教鞭を執っており、形而上生物学を専門としていた。冬月先生と呼ばれることがあるのはそのためである。*1
 そんな冬月先生だが、ゲンドウの横で常に立ちっぱなしの影響なのか、非常に頑丈そうな体つきをしている。

f:id:le_cheval:20200429233059j:plain

異常に胸板が厚い冬月(左)。『新世紀エヴァンゲリオン』「第壱話 使徒、襲来」より。

 これは第壱話で第3使徒サキエルが襲来し、EVA初号機が発進する直前のシーンだ。上の画像左の冬月先生を見てほしい。胸板が異常なほど突き出ている。精悍な顔つきをしており、首も太い。組織のナンバー2としてデスクワークをしているだけではとてもじゃないがこんな体にはならないだろう。この体は何らかのトレーニングをしないとできあがらない。それも並みのトレーニングではいけない。力士のようなハードワークでなければダメなのではないだろうか。ゲンドウの横にただ立っていると見せかけて、実はとんでもない重さの服を着たりしているのかもしれない。

f:id:le_cheval:20200429235522p:plain

テレビシリーズよりは胸板が厚いわけではない冬月(左)。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』より。

 これは同じくEVA初号機が初めて発進する直前のシーンの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』バージョンだ。制作陣もテレビシリーズでの冬月は胸板が厚すぎると思ったのか、さすがに控えめになっている。それでも普通の人よりは厚い胸板を持っていると言えるだろう。

今回のまとめ
 冬月先生は冷静沈着で、大学で形而上生物学を研究するほどの頭脳の持ち主だ。加えて、鍛えられ上げた肉体の持ち主でもある。特にテレビシリーズでの肉体はすさまじく、力士をも凌ぐほどだ。
 頭脳、肉体ともに卓越したものを持つ冬月先生は只者ではない。皆さんも冬月先生と遭遇した時は心して対峙してほしい。

f:id:le_cheval:20200430002305j:plain

正面から見た冬月(左)。鍛えられた肉体を持っている。『新世紀エヴァンゲリオン』「第壱話 使徒、襲来」より。



*1:新世紀エヴァンゲリオン』「第弐拾壱話 ネルフ、誕生」でゼーレのモノリスや六分儀ゲンドウ、碇ユイ赤木ナオコに冬月先生と呼ばれている。『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の序盤、碇ゲンドウに「冬月先生、後を頼みます」と言われるシーンには二人の関係性が凝縮されており、目頭が熱くなる。