エヴァンゲリオンのパイロットの年齢について
前回のブログ（「綾波レイの誕生日って何年？」）の中で、EVAパイロットの条件として「14歳の少年少女*1」があったはずだということに触れ、以下のように書いた。
この条件が必須かどうかは疑わしい。渚カヲルはフィフス・チルドレンであるが、彼は2000年9月13日生まれであり、第弐拾四話で登場した時は既に15歳であった。また、惣流・アスカ・ラングレーは13歳でEVAに乗っていたと思われる。彼女の誕生日は2001年12月4日であり、第拾壱話時点でもおそらく14歳には達していなかった。（電車で冬月が読んでいる新聞の日付・記事から第拾壱話は8月～10月なのではないかと思われる。）（アスカの年齢に関しては、私が第拾壱話の画像を元に推測した個人的な意見であり、話半分に聞いてもらいたい。）いずれにせよ、厳密に14歳でなければならないということではなく、「13歳～15歳」というような緩い条件なのかもしれない。*2
今回は、渚カヲルと惣流・アスカ・ラングレーの誕生日から、「14歳の少年少女」というEVAパイロットの条件について考えてみたい。
渚カヲルの誕生日
「第弐拾四話 最後のシ者」に以下の以下のようなセリフが出てくる。
セカンドインパクトは2000年9月13日に南極で発生した。つまりこの日が渚カヲルの誕生日である。登場時は2015年なので、15歳であったということになる。
ただし、渚カヲルは第1使徒アダムの魂にリリン（人間）の肉体を与えたものであり、この誕生日に実際に誕生しているかどうかは疑わしい。綾波レイのように生まれてから数年しか経っていないということもあり得る。上の引用では第弐拾四話に彼が現れた時点で15歳であったと書いたが、実際に15歳であったかは定かではない。
しかし、外見的には碇シンジと大きく年齢が離れているようには見えないので、だいたい同年代くらいの肉体が与えられているのかもしれない。これは前回触れた綾波レイにおいても同様であろう。
だだし、旧世紀版では渚カヲルはあまり登場しないので、これより詳しいことは不明である。
惣流・アスカ・ラングレーの誕生日
アスカは綾波やカヲル君とは違ってクローン的存在ではないので、2001年12月4日の誕生日に実際に生まれたことは間違いないだろう。よって、問題となるのは「アスカがEVAに乗って使徒と戦っているのは14歳なのかどうか」ということになる。上の引用では、アスカが13歳でEVAに乗っているのは私の推測に過ぎないと書いているが、今回はこれを訂正したい。アスカは間違いなく13歳でEVAに乗っている。
この画像は「第八話 アスカ、来日」の最後にアスカが転校してくるシーンであり、その日付は9月21日（月）である。*4この年は2015年なのでこの時彼女はまだ13歳である。また、このシーンの前にアスカはシンジと共に第6使徒ガギエルを殲滅している。*5つまり、13歳でEVAに乗り、使徒を倒しているのである。
第八話のアスカはシンジが同乗していることでシンクロ率も落ちているはずだが、相当アクロバットに動いている。これを鑑みるに14歳でないとEVAを動かすことができないなんてことはないようだ。
今回のまとめ
渚カヲルが実際に何歳なのかは分からなくなってしまった。しかし、惣流・アスカ・ラングレーが13歳でEVAに乗ったのは確かである。よって、引用でも書いているように、EVAパイロットは厳密に14歳でなければならないということではなさそうである。やはり13歳～15歳というような幅があるのだろうか。また、綾波やカヲル君のことを考えると、生まれてから実際に13年～15年くらい経過している必要はなく、肉体がそのあたりの年齢であればよいということなのかもしれない。
*1:作中で「14歳でなければならない」と言われることはないが、一般的に14歳が条件として挙げられることは多い。
*2:「綾波レイの誕生日って何年？」（https://le-cheval.hatenablog.com/entry/20200330/evangelion/ayanamirei/birthday）2020年3月30日公開
*3:『新世紀エヴァンゲリオン』「第弐拾四話 最後のシ者」より
*4:ちなみに、実際の2015年9月21日も月曜日である。
*5:第八話では、シンジも弐号機のエントリープラグに乗り込んだ。この時彼は赤いプラグスーツを着ている。赤いプラグスーツを着ているシンジはこの話にしか登場しないので貴重である。
